スタッフォードのラウンドショルダータイプ、カッタウェイ。
通常ならばSAD-880のS&Bローズウッド版といったところでしょう。

しかしこの個体は、トップとバックが単板（木目が完全に一致。）、Xブレーシングにもスリットが入っており、鳴り方が通常のスタッフォードのコシがありすぎる感じから少しエアリーな爽やかさがある鳴り方です。

シリアルも型番もネックブロック等にスタンプありませんのでプロトタイプか、スポットの限定ものかもしれません。

塗装も薄めにラッカーがふかれていますので鳴り方に有利に感じられます。

素晴らしい一本にしたく以下の工程を施しました。



①フレットの打ち直し（stewmac #148 ジャンボピラミッド、クラウン1.32mm）
同時にロッドの最適化、ネックのストレートも再構築できました。

②ナット、サドル（しかもロングサドル風に）をウニコール材で製作。かなりレアです。しっとりとした、滑らかな肌触りです。

③fishman ellipse blend搭載
オリジナルのARCも有名で、2バンドEQで音作りに有利な面もありますが、サドルが網のチューブタイプなため、生音への干渉を否めない、ライン臭い音ですので、
エリプスブレンドにすることで、板ピエゾで生音へのアドバンテージ+マイクブレンド（トップ板の振動を少し離れたところからマイキングするので中低音域もふくよかに感じます。anthemと比べて…）単なるライン出力に終わらない、リアルな音色が獲得できています。
（正直SADシリーズはここまでやれば、本当に素晴らしいものだと思えます。）

④ペグをオープンバックタイプ、ゴトーSE780に変換。


例えば、ギブソンの同様な仕様をメインで使っており、
混雑するようなステージには持って行きたくないが、バッチリ仕上がったギターを使いたい…

というような想いで仕上げましたが、環境が変わるので手放すことにしました。

どうぞよろしくお願いします。

ヤマト着払い
ノークレームノーリターン。